グループシナジーを生む
プロジェクト事例

グループ連携で生まれる新たな価値
—JMACとJMASが挑んだ生成AIプロジェクト
2024.11.5

現在、生成AIの技術革新は多くの企業に変革をもたらしています。JMAホールディングスグループでも、生成AIに関する研究やプロジェクトを進めています。JMACのR&Dコンサルティング事業本部は、コンサルティング業務の効率化を目指して、Azure OpenAI Serviceを活用したChatGPTの検証に取り組みました。その中で、生成AIのPoC実績と専任コンサルタントによる伴走型サポート体制を有するJMASをパートナーとして指名し、技術の棚卸業務の効率化と社内文書検索の高速化という2つのテーマでPoCを実施しました。

この協力は単なる業務提携にとどまらず、グループ全体のシナジーを生み出す一事例となりました。今回は、JMACの近藤さんとJMASの木島さんにお話を伺い、グループ連携を通じて感じた共通のDNAや、グループ連携によって生まれる今後の可能性について具体的にお聞きしました。なお、生成AIプロジェクトの詳細については、以下のページをご覧ください。

JMAC 執行役員 R&Dコンサルティング事業本部 本部長
シニア・コンサルタント 近藤 晋 氏(写真左)
JMAS テクノロジー推進本部 アドバンストテクノロジー部
部長代理 木島 功介 氏(写真右)

― 今日はお二人にお話を伺います。まず、JMACとJMASの生成AIプロジェクトについて、グループ連携の経緯を教えてください。

木島(JMAS)

このプロジェクトは、JMACのメンバーから「生成AIを活用できないか」との相談がきっかけで始まりました。昨年の夏から当社は生成AIの案件を複数手がけており、JMACの課題に適用できると考えました。実は、もともとグループ合同の合宿で接点を持っていたことが、このプロジェクトにつながりました。

近藤(JMAC)

そうですね。JMACでは、これまでもAI導入を試みていましたが、外部企業とのプロジェクトでは業務理解が不足し、上手く行きませんでした。そのような中で、JMASの生成AI技術が私たちの課題に適していると感じ、グループ内のつながりを活かして連携が始まりました。人的交流のおかげで、スムーズにプロジェクトを進めることができたのは非常に大きなメリットでした。

― プロジェクトを進める上で、グループ連携の強みや良さをどう感じましたか?

木島(JMAS)

JMACが当社の技術や業務を深く理解してくれていたため、説明に時間をかけることなく迅速にプロジェクトを進めることができました。通常、外部企業とのプロジェクトでは打ち合わせや調整にかなりの時間がかかりますが、今回はグループ内の相互理解があったため、その手間が省けました。

近藤(JMAC)

私も特に大きな強みを感じたのは、JMASがJMACの業務をよく理解してくれていた点です。外部企業との協力では、こちらの業務内容を説明するのに手間がかかり、要求を満たす結果が得られないことが多かったのですが、JMASは元々私たちの業務に対して理解があり、少ない説明で的確な対応ができました。また、私たちの業務スタイルにも柔軟に対応してくれたことから、外部との連携では得られなかったスムーズな進行が実現しました。

― JMAホールディングスグループのDNAとして、2社の共通点があれば教えてください。

木島(JMAS)

JMASとJMACの共通点は、お客様の課題解決に向けて、単に技術やコンサルティングを提供するのではなく、一緒に解決策を模索し、最適な方法を見つけ出す姿勢にあると思います。今回のプロジェクトでも、JMACのコンサルティング力と当社の生成AI技術が互いに補完し合い、効率よくプロジェクトを進めることができました。この「共に課題に向き合う」という姿勢は、グループ全体のDNAとして強く根付いていると感じています。

近藤(JMAC)

確かに、JMASと私たちの共通点は、課題解決に向けた姿勢やアプローチが似ている点です。外部企業と協力する際には、考え方や業務の進め方が異なるため、最初のすり合わせに時間がかかりますが、JMASとは共通の目標に自然に向き合えます。この連携のスムーズさは、グループ内ならではの強みです。

― 今後のグループ連携について、期待していることを教えてください。

木島(JMAS)

今後、生成AIやその他のIT技術はさらに進化していくと思いますが、その技術を現場でどう活用するかが重要です。JMACとの連携を通じて、技術とコンサルティングの力を組み合わせ、より多くの課題を解決できるようになると考えています。また、グループ全体の中でさらに連携を深め、JMARやJMAMといった複数の会社が協力して進めるプロジェクトが増えることを期待しています。JMASとしても、引き続き技術面でのサポートを強化していきたいです。

近藤(JMAC)

JMASとの連携を通じて、グループ内での協力の可能性が広がることを実感しました。生成AIの技術は今後ますます重要になるため、引き続きJMASと協力しながら、新しいプロジェクトにも挑戦したいと思います。また、グループの他の企業とも連携を深めることで、より大きな成果を出せるようになると感じています。JMASとともに技術と業務知識を結びつけ、さらなる成長を目指していきたいです。

― おわりに

今回、JMAホールディングスグループが推進するグループ連携プロジェクトの一環として、JMACとJMASが協力して実施した生成AIプロジェクトについて紹介しました。この取り組みは、グループ内での連携を活かし、各社の専門性を融合させた新しい試みの一例です。
JMAホールディングスグループでは、ほかにも多くのプロジェクトが進行しており、サステナビリティ推進プロジェクトのように、各社の有識者が集まり意見を交わす取り組みも行われています。これらの詳細については、ぜひ関連レポートをご覧ください。

また、グループ内で行われている年2回の越境学習(ラーニングワーケーション)に関するレポートも、グループの連携の一例としてぜひご一読ください。