「人的交流委員会」はJMAHDグループ4社と日本能率協会を含めた社団法人3団体からなるJMAグループ全体の取組です。
JMAグループの社員たちは、日々の業務を超えて「人的交流委員会」に参加し、社会課題に取り組んでいます。この「人材交流委員会」はグループ各社からの人材約20名で構成され、3つのグループ(①サスティナビリティ推進チーム、②地域活性化チーム、③人材職場アクティベーションチーム)に分かれそれぞれのテーマに沿って活動しています。今回はこのサスティナビリティ推進チームの代表メンバーに集まっていただき、活動の背景や意義、そしてJMAグループでの働きがいについて詳しく伺いました。
メンバープロフィール
● 根本 大輔さん
株式会社ジェーエムエーシステムズ(JMAS) アドバンストテクノロジー部
サービスデザイン&デベロップメントグループ マネジャー
プライム顧客向けスマートフォンアプリ開発・Webシステム開発のマネジメント。
● 小阪 貴之さん
株式会社日本能率協会総合研究所(JMAR) 経営・人材戦略研究部 主任研究員
コンプライアンス、CSR、サプライチェーン監査をテーマとした企業ガバナンス領域に関する調査受託に従事。また、大手金融機関よりESG時代に 対応したSCガバナンスに関する講師を依頼されるなど講演活動も行う。
● 稲村 聡子さん
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM) 時間(とき)デザイン本部
新規サービスの企画開発。
● 鈴木 健太郎さん
公益社団法人 企業情報化協会(JiIT) 経営ソリューション推進センター
セミナーやアワードの企画・運営。
● 河村 龍太郎さん
一般社団法人日本能率協会(JMA) 経営・人材革新センター
カスタムソリューショングループ 民間ソリューションチーム
カスタマイズ研修の提案や営業。
― まずはどういった経緯で、本プロジェクトがスタートしたのか、背景を教えてください。
根本
それではメンバーを代表して、私からお話させていただきますね。まずは人的交流委員会から簡単に説明させてください。「人的交流委員会」はJMAグループ各法人の連携に向けた活動を推進する組織です。
人的交流によりグループ法人の相互理解を深めつつ、グループとしての新たな活動を積極的に社会に発信していくことを目的として2023年に発足しました。
各法人から選出された委員とおよそ20名のメンバーで構成されており、私たちが第一回のメンバーとなります。
今回は3つのチームに分かれて、それぞれ別の社会課題と向き合っているのですが、このチームではサステナビリティというテーマに沿って、JMAグループとして何ができるかを模索しています。
小坂
そうですね。この活動では、同じグループの一員でありながらも普段の業務ではなかなか接点のない方々と連携することができるのが大きな魅力です。各法人がそれぞれ異なる専門性を持っているので、会話をするだけで新しい発見がありますし、サステナビリティの推進というテーマを掲げても違う角度からのアプローチを知ることができるのも刺激的です。JMAグループのシナジーを考えていく上でも重要な役割になっています。
稲村
私は初めてJMAグループが連携する本プロジェクトに参加したのですが、普段の仕事だけでは出会えない方と交流することで、プロジェクトがより意義深いものになっていると感じています。今回、私は上長の推薦で参加しましたが、新しい人脈ができることや、自分の視野を広げるための良い機会だと感じています。
― JMAグループのサステナビリティ推進について、現在どのような検討がされているのかを教えてください。
根本
ではこれについても、私から話をさせていただきます。改めて今回のテーマであるサステナビリティはとても広いテーマです。最初にメンバー全員で集まり、私たちJMAグループがこの分野で貢献できることについて議論しました。そこで出てきたのが、グループ拠点であるJMAビルをサステナブルな象徴にし、発信拠点にするというアイデアでした。発信する情報の説得力を持たせるために、まずは私たちの周りの環境をサステナブルに変えていこう、という結論に達しました。
稲村
具体的には、創エネ、省エネ、そして産業廃棄物の再利用という3つの視点で進めています。創エネは、ビル自体でエネルギーを生み出すための太陽光発電や振動発電、水力発電の導入について調べています。省エネでは、ビルの窓ガラスに特殊なフィルムを張って冷暖房効率を上げるという方法があることなどを、他社へのヒアリングを通じて知り、検討しています。廃棄物の再利用では、リサイクル素材で作られた家具や内装材を会議室に使うといったアイデアも出てきました。普段は意識していなかったですが、いざ身の回りのサステナビリティ推進を考えていくと、様々なシーンで検討できることがわかってきました。
鈴木
そうですよね。実際に省エネの取り組みでは、他社の企業や先進的な取り組みを行っている企業を視察して具体的な方法を学びました。実際の導入にはコストも考慮する必要がありますが、アイデアを現実化する過程でさまざまな課題も発見できる点が面白いと感じています。
― サステナビリティ取組企業である三富今昔村への視察についても、ぜひ詳しく教えてください。
稲村
では私からお話しますね。先日、サステナビリティの取組企業である三富今昔村へ1日視察に行きました。産業廃棄物のリサイクル工場の見学では、デザイン性と環境保護の両立が美しい形で表現されていて驚きましたね。産業廃棄物のイメージが覆り、『見せる』ことに注力された工場を見てとても刺激を受けました。また、こうした体験を通じてサステナビリティに関する知識も広がり、個人レベルでの意識改革にもつながっています。実際に後日、廃材を店舗内装に使っている企業の製品を買ったメンバーもいましたね。
鈴木
地域住民との関わりという視点も新鮮でした。三富今昔村では企業が地域と連携し、不法投棄されていた場所を美しい自然環境へと変えていくプロジェクトも視察しました。廃棄物の再利用がこのように地域にも貢献できるのだと目の当たりにし、サステナビリティの大切さを改めて実感しました。
河村
そうですね、私も今回上長からの推薦があり本プロジェクトに参加したのですが、活動を通して、普段の業務では得られない経験や視点が広がりました。プロジェクトの中で自分で調べたり、現地に視察にいくことで、環境に配慮した取り組みやサステナビリティについて考える機会が増え、私生活でもできることから始めてみようという気持ちになりました。また、こうした活動で他社のメンバーとより近い距離で話ができることで、柔軟な関係を築けていることもメリットです。今回は1日の視察でしたが、1年の活動の中には合宿などもあり、本当に距離が縮まりましたね。
小坂
先ほど、影響を受けて製品を買ったのは私です(笑)。そうですね、1年を通して共通の体験をし、サステナビリティの実現を目指して協力し合う中で、私たちの絆も深まっていると感じます。JMAビルという共通の場で活動することで、プロジェクト後も業務の中で繋がりが続き、日々の仕事の中で助け合う関係が築かれています。
― このプロジェクトをきっかけにJMAグループとしてのシナジーやそのシナジーが生む未来の可能性についてどう感じたかを教えてください。
根本
まずは大前提として、今回の活動を通じて、JMAグループ全体で社会課題に取り組むことがいかに意義深いかを実感しています。またシナジーという意味では、各法人が異なる各法人が異なる専門性を持っているからこそ、こうして横断的に活動することで、多様な視点とアイデアが生まれるんです。また、JMAグループ内での交流が深まることで、日常業務においてもスムーズな連携ができるようになるのは大きなメリットだと思いますね。
小坂
特に、採用面や人材育成の課題など、各法人が抱える問題は多くの部分で共通しています。グループ全体で力を合わせて取り組むことで、一法人だけでは解決が難しい課題にも大きな進展が期待できると思います。例えば、人材育成のための研修を共有したり、各法人が得意とする分野でのノウハウを交換することも視野に入れています。
稲村
今回プロジェクトに参加してみて、一つの会社では成し遂げられないことが、JMAグループの連携によって可能になるのだと改めて感じました。異なる法人の専門性が結びつくことで、単独の活動では成し遂げられない大きな成果が期待できるのもこのプロジェクトの醍醐味です。きっかけは上長からの薦めでしたが、参加できてとても良かったと感じています。
鈴木
JMAグループのネットワークが広がることで、新しい挑戦ができる環境が整ってきています。将来的には、この人的交流委員会が何年も継続して行われることにより、世代を超えた繋がりができていくと面白いですね。それによって、JMAグループ全体の組織力がさらに強化されて、社会課題にも一層取り組みやすくなると期待しています。
― おわりに
根本
この活動では、ゴールを自分たちで設定し、アイデアを出し合いながら社会課題に向き合っています。日常業務と違い、ビジネス以外の視点から物事を考えることで、多くの学びや成長が得られました。こうした経験は将来にも活かせると思うので、グループの一員として共に働きたい方には、ぜひグループ連携活動に参加してほしいですね。
小坂
JMAグループでのキャリアは、自分の知見を広げるだけでなく、多様な価値観や専門性を持つメンバーと協力することで、さらに充実したものになります。人的交流委員会で得たネットワークはプロジェクトが終わっても続き、日常の業務にも生きてきます。早速、いくつかの法人間で新しいやり取りが始まっているとも聞いています。グループ全体で協力し合える環境があるからこそ、一つの目標に向かって活動する充実感が味わえると思います。ぜひ興味があれば、私たちにお声がけください。
人的交流委員会のようなグループを横断する取り組みをきっかけに、連携プロジェクトが行われた事例の詳細については、ぜひ関連レポートをご覧ください。
また、グループ内で行われている年2回の越境学習(ラーニングワーケーション)に関するレポートも、グループの連携の一例としてぜひご一読ください。